エコチル調査の概要
エコチル調査ってなに?
環境中の化学物質による子どもへの影響を明らかにするため、お母さんのお腹にいるころからの健康状態を確認する出生コホート(追跡)調査のことです。正式には、「子どもの健康と環境に関する全国調査」といいます。環境省を中心に日本全国15か所の拠点で、10万組を超える親子に参加していただいている壮大な調査です。四国では高知県が唯一の拠点となっています。
調査開始当初は、お母さんが妊娠中から子どもが13歳になるまでの計画でしたが、思春期以降の健康についても調査が必要であるとなった為、13歳以降も調査を継続することが決まりました。
高知県で約7,000組の親子が調査に協力してくれています
<対象地区>(11市町村)
高知市・南国市・香南市・香美市・四万十市・宿毛市・
土佐清水市・梼原町・黒潮町・大月町・三原村
高知ユニットセンターについて
高知大学は四国で唯一、全国15カ所のユニットセンターの一つです。
大学や研究機関などが全国で15カ所のユニットセンターを立ち上げ、各調査地区の地方自治体や協力医療機関と連携しながら参加者のリクルートやフォローアップを実施し、調査を進めています。エコチル調査は環境省の企画・立案のもと、国立環境研究所がコアセンターとして全体を取りまとめ、国立成育医療センターが医学に関する専門的知見を有するメディカルサポートセンターとして支援していきます。
全国の調査対象地域
- 北海道ユニットセンター 札幌サブユニットセンター 旭川サブユニットセンター 北見サブユニットセンター
- 宮城ユニットセンター
- 福島ユニットセンター
- 千葉ユニットセンター
- 神奈川ユニットセンター
- 甲信ユニットセンター
- 富山ユニットセンター
- 愛知ユニットセンター
なぜ必要なの?
近年、生活環境の変化により、子どもの健康にかかわる様々な問題が懸念されています。例えば、アトピー性皮膚炎やぜんそくなどのアレルギー疾患や、小児肥満等が増えてきたり、先天的な病気を持って生まれてくる子どもの比率も増加しています。これらの背景に、環境中の化学物質がどのくらい影響しているかを解明する大切な調査です。
世界規模のプロジェクト
1997年、G8環境大臣会合にて「子どもの健康と環境に関する宣言(マイアミ宣言)」が出され、10万人規模の出生コホート調査がデンマーク、ノルウェー、次いで日本で始まりました。その他にも各国で多くの出生コホート調査があり、「子どもの健康と環境」の分野で世界規模での連携が進んでいます。
エコチル調査のロードマップ
調査期間:募集・登録3年、追跡・研究40歳頃まで
エコチル調査の流れ
調査は専門のスタッフがお子さんとご両親の健康を第一に考えながら進めていきます。
YouTube環境省動画チャンネル
『エコチル調査ってなんだろう?~13歳以降の調査に向けた環境省からのメッセージ~』動画紹介・【エコチル調査ってなんだろう?】 全体版
https://youtu.be/oxH7oFISW30
エコチル調査参加者の方へ
登録内容に変更があった場合は必ず高知ユニットセンターまでご連絡ください。
詳細調査と追加調査
エコチル調査には、調査参加者全員を対象とする全体調査のほかに、一部の方を対象にして行う詳細調査、ユニットセンターなどが独自に行う追加調査があります。