学術論文

 エコチル調査からこれまでに分かったこととして、高知ユニットセンターより発表した学術論文をご紹介します。今後も、調査で明らかになってきた結果を順次お伝えしていきます。
 内容については高知ユニットセンターの見解にもとづいてご紹介します。

エコチル調査の全国データを用いた論文

論文タイトル 内容 掲載年月 掲載雑誌
胸囲/頭囲比と逆子、横臥位との関連性:エコチル調査
著者:J-P.(高知大学)ほか
出生時の胸囲/頭囲比と逆子および横臥位との関連についての研究です。 2024年1月New! The Journal of Maternal-Fetal & Neonatal Medicine. 2024 Dec;37(1):2305678.
PubMed
思春期の食生活と妊娠糖尿病との関連
著者:南(高知大学)ほか
10代の「間食・夜食を減らす」という減量行動と妊娠糖尿病発生リスクの低下との関連についての研究です。 2023年9月New! Journal of Diabetes & Metabolic Disorders. 2023 Sep 24;22(2):1625-1633
PubMed
日本人2歳男児におけるビタミンD欠乏と神経発達との関連
著者:安光(高知大学)ほか
2歳男児のビタミンD欠乏と神経発達との関連についての研究です。 2023年10月 Acta Paediatrica. 2024 Jan;113(1):119-126.
PubMed
母親の妊娠中の血中脂質と胎盤重量/出生体重比の関連
著者:満田(高知大学)ほか
妊娠中の母体血中脂質値の異常と胎盤重量/出生体重比の関連についての研究です。 2023年6月 BMC Pregnancy Childbirth. 2023Jun 30;23(1):484.
PubMed
出生時の胸囲/頭囲比率が産科・新生児転帰に及ぼす影響:エコチル調査
著者:J-P.(高知大学)ほか
出生時の胸囲/頭囲比率と周産期・新生児期転帰との関連についての研究です。 2023年2月 American Journal of Human Biology. 2023 Feb 6;e23875.
PubMed
妊娠中および周産期の準最適性と生後1ヶ月および3歳時点における精神神経発達
著者:安光(高知大学)ほか
妊娠・周産期の準最適性と生後1ヶ月および3歳時の精神神経発達との関連についての研究です。 2023年1月 PLOS ONE. 2023 Jan 11;18(1):e0280249
PubMed
胎盤重量/出生体重比と3歳での精神神経発達の関連:子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)
著者:満田(高知大学)ほか
胎盤重量と3歳時の精神神経発達との関連についての研究です。 2022年8月 Placenta. 2022 Oct;128:49-56.
PubMed
妊娠中のエネルギー摂取量と体重増加との出生時体重への影響:子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)
著者:南(高知大学)ほか
妊娠中のエネルギー摂取量と妊娠中の体重増加と、出生時の体格との関連についての研究です。 2022年7月 BMC Pregnancy Childbirth. 2022 Jul 16;22(1):568.
PubMed
妊娠中の痛みは容量依存的に母親の産後うつを予測する:子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)
著者:重松(高知大学)ほか
妊娠中に慢性的に体の痛みを感じることと、産後うつの関連についての研究です。 2022年1月 Journal of Affect Disorders. 2022 Apr 15;303:346-352.
PubMed
母体の尿中コチニンと胎盤重量および胎盤重量/出生体重比との用量反応関係:子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)
著者:山﨑(高知大学)ほか
母親の尿中コチニン濃度と胎盤重量および胎盤重量/出生体重比(PW/BW比)との用量反応関係、およびコチニン濃度から判断した母親の喫煙状況と胎盤重量およびPW/BW比との関連についての研究です。 2021年12月 Environmental research. 2022 Apr 1;205:112470.
PubMed
外因性オキシトシンのボンディング(対児愛着)への影響:子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)
著者:國見(高知大学)ほか
陣痛誘発剤として用いられる外因性オキシトシンと母子の愛着形成との関連についての研究です。 2021年11月 Journal of Affect Disorders. 2022 Feb 15;299:37-44.
PubMed
3歳までの熱性けいれん発症リスクと母乳栄養期間の関連:エコチル調査より
著者:満田(高知大学)ほか
熱性けいれんと母乳栄養の関連性についての研究です。 2021年11月 Brain and Development. 2022 Mar;44(3):203-209.
PubMed
ボディーイメージ及び健康への無関心と妊婦の体重増加及び出生児のSGA(small-for-gestational-age)との関連:子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)
著者:J-P.(高知大学)ほか
”妊婦の体型・健康への関心のなさ”と”妊娠中の体重増加・生まれた子どもの体格”との関連についての研究です。 2021年5月 BMC Pregnancy and Childbirth. 2021 May 21;21(1):396.
PubMed
子どもの出生月と粗大運動発達の関連について(JECS)
著者:安光(高知大学)ほか
子どものお誕生月と粗大運動発達の関連についての研究です。 2021年5月 PLOS ONE. 2021 May 20;16(5):e0251581.
PubMed
妊娠初期のヘモグロビン値が胎盤重量や胎盤重量/出生体重比に与える影響について-子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)より
著者:満田(高知大学)ほか
母親の妊娠中のヘモグロビンの値と胎盤重量、胎盤重量/出生体重比の関連についての研究です。 2020年9月 Placenta.2020 Nov;101:132-138.
PubMed
妊娠中の喫煙と胎盤重量、胎盤重量/出生体重比の関連性(JECS)
著者:満田(高知大学)ほか
妊娠中の喫煙と胎盤重量、胎盤重量/出生体重比の関連についての研究です。 2020年4月 Placenta. 2020 May;94:48-53.
PubMed
妊娠悪阻と産後うつの関係:エコチル調査
著者:Muchanga(高知大学)ほか
つわりの重症度と産後うつの関係性についての研究です。 2020年3月 J Psychosom Obstet Gynaecol. 2022 Mar;43(1):2-10.
PubMed
1歳までの熱性けいれん発症リスクと母乳栄養の関連性について(エコチル調査より)
著者:満田(高知大学)ほか
1歳までの熱性けいれん発症リスクと母乳栄養期間の関連についての研究です。 2019年7月 Brain Dev.2019 Nov;41(10):839-847.
PubMed
妊娠中に受けた暴言による新生児聴覚スクリーニング要精査の増加(JECS)
著者:小森(高知大学)ほか
パートナーからの妊婦さんに対する暴言が胎児の聴覚に与える影響についての研究です。 2019年2月 Child Abuse Negl. 2019 Apr;90:193-201.
PubMed
つわりの程度と胎児の性別、胎児数の関連性について:子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)より
著者:満田(高知大学)ほか
妊娠中のつわりの程度と子どもの性別との関連についての研究です。 2018年11月 J Epidemiol. 2019 Sep 5;29(9):340-346.
PubMed
つわりの程度と早産リスクの関連性について:子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)より
著者:満田(高知大学)ほか
つわりの程度と早産のリスクについての研究です。つわり症状の強い妊婦さんで早産となるリスクが低下しているかどうかについて調べました。 2018年1月 BMC Pregnancy and Childbirth. 2018 Jun 27;18(1):268
PubMed
日本人女性における産後うつと妊娠前の婦人科系リスク要因(JECS)
著者:Muchanga(高知大学)ほか
婦人科系疾患と産後うつの関連についての研究です。 2017年3月 Journal of Affective Disorders. 2017 Aug 1;217:34-41.
PubMed

エコチル調査の追加調査に係る論文

論文タイトル 内容 掲載年月 掲載雑誌
ARFID(回避・制限性植物摂取障害)スクリーニング陽性児の神経発達と臨床的特徴:日本の出生コホート研究【エコチル調査の追加調査】
著者:Lisa Dinkler(高知大学)ほか
高知県の参加者を対象に、新たに開発したスクリーニングによる質問票調査を実施し、小児集団の食物摂取回避・制限障害の陽性・有病率の推定と質問票の妥当性の初期検証を実施した研究です。 2022年8月 JCCP Advances.07 August 2022.e12094.
DOI
回避・制限性食物摂取症(ARFID)に関する保護者向け質問票の開発:4歳から7歳の日本人小児における初期検証と有病率 【エコチル調査の追加調査】
著者:Lisa Dinkler(高知大学)ほか
高知県の参加者を対象に、新たに開発した質問票調査を実施し、小児集団の回避・制限性食物摂取症の陽性・有病率の推定と質問票の妥当性の初期検証をした研究です。 2021年10月 Appetite. 2022 Jan 1;168:105735.
PubMed

・全国で発表されたエコチル調査に関する論文についてはこちらをご覧ください。
(環境省のサイトの「成果発表一覧」に移動します)