ごあいさつ

こうちエコチル調査のホームページへようこそ!
~未来の子ども達のために、今、私たちができること~

日頃より、こうちエコチル調査へのご理解とご協力をありがとうございます。

2020年は新型コロナウイルスの嵐が世界中で吹き荒れ、第三波の中で、みなさまのご家庭でも、大きな影響を受けられている方もいらっしゃるかもしれません。そうした困難の中でも、イギリスやアメリカなどでワクチン接種が始まり、世界中で、この困難に立ち向かっている地域を支える人々の姿に私たちも勇気をいただいています。

2021年、エコチル調査は10周年を迎えます。開始直後には東日本大震災を、その後も豪雨や猛暑、そして今は新型コロナ禍という中でも、継続してご協力してくださっている参加者のみなさま・地域の方々に心よりお礼申し上げます。

エコチル調査は、私たちを取り巻く環境が子どもたちの成長・発達にどのような影響を与えるのかを明らかにし、未来の子どもたちが安全に、健やかに生活できる環境をつくっていくことを目指しています。3年半の募集期間では、全国で10万人、高知では7,094人のご登録をいただきました。今年は、エコチル調査にご参加いただいている年齢が一番下のお子さまも小学校入学となり、小学4年生を先頭に全員が小学生となります。

2019年8月には、小学2年生(8歳)になられたお子さまを対象に「学童期検査」が始まりました。成長されたお子さまとご家族のみなさまに生後1ヶ月検診以来直接お会いできる貴重な機会をスタッフ一同楽しみにしています。

2020年は、新型コロナウイルスの影響で、学童期検査と詳細調査の休止、質問票送付の遅延など、エコチル調査にも影響がありましたが、三密を避け消毒を頻繁に実施するなど、新たなルールを確立しながら無事再開をすることもできました。今も第三波の中、大変な状況が続いていますが、やるべきことをしっかりと進めていきたいと思います。

調査の成功には皆さまのご協力が欠かせません。年2回お答えいただいている質問票の回収率も70%を超え、この貴重な情報を元に高知ユニットからも8編の論文が発表され、7編の論文が投稿準備中です。全国のユニットセンターを合わせると、子どもの健康と環境に関する130編を超える調査結果が世界中に発信されています。また、2020年9〜12月には、高知新聞「ずっと、ぎゅっと!」の連載でも子育てに役立つ情報としてエコチル調査からの集計結果が掲載されました。参加者そして関係者のみなさまのご協力に改めて感謝申し上げます。

地域の皆さまとともに、未来の子ども達のためにまだまだ続くエコチル調査、次世代の子どもたちが安心して暮らせるよりよい環境づくりのために、高知ユニットセンターは一丸となって邁進してまいります。みなさま方のエコチル調査への、引き続いてのご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

令和3年1月

高知大学小児保健・環境医学研究センター
(エコチル調査高知ユニットセンター)
センター長 菅沼 成文